祈り・天 最終上がり

八掛も染め上がり、仕立てをお願いしていた着物 祈り・天 が、無事上がってきた。  “お嫁入り準備完了!”。
お嫁入りを前に、着物 表地と裾回し の関係?を 毎度お馴染みの 我田引水・自画自賛。


    
 ↑ 着物 上前                    ↑ 上前を捲って 裾回し上前

裾回し・衿下・袖口部分にも 柄を付けたので、時間・手間は掛かったんだけど 柄を付けて良かった。
まさに “一点もの” 豪華な上がりになったと想う。  先方様も喜んでくれる事でしょう・・・と自画自賛。
後は お嫁入り を待つのみ。   早く着て頂いた姿に逢いたい!   た・の・し・み!


  追記

  お嫁入り (納品) に行って参りました。
  とても喜んで頂けた様子です。 
  後は、“着姿” が早く観たい。 秋までお預けかな。
  伺った折に いつも会場に折り紙で華を添えてくれる
  オバァちゃん (GodMather) に 新作を頂く。
  ← 掌に乗る位の大きさ。   恐るべし!
     染師 麗  INDEX へ  


2012年05月31日 Posted by 染師 麗 at 08:48訪問着 “祈り・天”

男物帯 試し染

  男物の染め帯 イマイチ ピンと来ないので とりあえず 試し染。
  それを “叩き台” にして、先方様と 引き合い をしようと想い
  先ずは 試し染 をする。   永の宿題を着々とこなす。
  白蝋も気温が上がってきたので、ボチボチ チューニング変更

      染師 麗  INDEX へ  


2012年05月26日 Posted by 染師 麗 at 22:22仕業中

雲龍図 曽我蕭白

  春先から ずっと気になっていた 東京国立博物館 で開催されてる
  ボストン美術館 日本美術の至宝 特別展
  2012 3・20 ~ 6・10 (日)       9:30 ~ 17:00
  に遅ればせながら昨日行って参りました。  平日というのに 物凄い
  人出で、最近人ごみの中に出てない仙人様 ヘロヘロであります。


さて、この展示のメインとなっている “曽我蕭白” の “雲龍図” ですが、オレが師匠の下に弟子入りして
間もない頃、師匠に “マーちゃん こんなのもあるぞ” (師匠にはマーちゃんと呼ばれてた) と教えてもらって
“げっ! ファンキーじゃん!”  と シビレてから 30年近いお付き合い???です。


下写真の “現物” が会場を廻って 一番最後に 鎮座? しております。
今まで 美術書などの写真でしか観た事が無く、現物はボストン美術館にあるので 生涯 “生の姿?” を
拝む事は無いだろうと思っていたので、この “龍雲図” を観る為だけに 上野に出掛けて行きました。
(こんな時だけは首都東京に住んでる幸運を感じます)
他の作品には申し訳ないのですが、興味があるのは “雲龍図” のみなので、他の作品は 流し見程度。


 ( ↑ 会場お土産店で手に入れた A4サイズ×4 のリーフレット ¥1200なり)

“蕭白” にシビレてから その流れで、長澤蘆雪・歌川国芳・河鍋暁斎・橋本雅邦・絵金・・・ と 
オレの修行時代は そういった 一風変わった アクの強い 絵師 からの影響を モロ受けでした。
現在のオレの底辺に 確実に根付いていると想っております。   その突端が この 蕭白の雲龍図 なので
感慨もヒトシオかと思いきや、“永年逢えなかった恋人” のように いったい何から話せばイイんだって感じで、
一日経った今でも 未だ消化不良 といった感じであります・・・  (正味1時間半はタップリ観ていたのに)

“俵屋宗達の龍” のような “品の良さ” からは 程遠いところに居る といった感じですが、一見したよりも
細部は丁寧な仕事をしていて、墨描きの線のタッチは力強かったです。
やはり 現物 には写真からでは伝わり切らない “息遣い” のようなものが感じられます。
龍雲図の現物を観たという事が きっとそのうちオレの中に “何か” を芽生えさせてくれる事でしょう。


  余談になりますが、オレが美術館へ到着した12:00頃には 展示会場に
  “40分待ち” でしたが、3:00を過ぎた頃には 待たずに入れました。
  オレはどうも並ぶのが嫌いで、本館等を見学しながら時間を潰してたのが
  功を奏したようです。    (ボストン美術館展会場は平成館です)
  ・・・で、閉館 最後の最後まで粘っていると 人の頭に邪魔される事無く
  龍雲図の全体を観る事ができます。  閉館近くのほうが良さそうです。

  ← 更に余談 平成館前から 本館後を通して スカイツリーが観られます。 


      染師 麗  INDEX へ  


2012年05月25日 Posted by 染師 麗 at 22:02日々平安

未経験 男物帯

  やっと “永年の宿題” のひとつが 片付いたのではありますが
  宿題は まだ残ってる・・・     次なるは “男物の帯”。
  ← 男物帯を お借りして、図案に着手。
  男物の帯というと ほとんどは “織り” が中心で、その他でも
  写真のような全体的な柄ですねぇ・・・   さて、どうしよう・・・
  更には “ポイント柄” を入れてくれという 難しい御注文。
     染師 麗  INDEX へ  


2012年05月21日 Posted by 染師 麗 at 21:05仕業中

羽裏 染 上がり

  ← ドライも済み 羽裏の染も シミを付けず 無事に終わった。
  仕事としては “基本的な染” で、特に新しい事もしていないし
  生地が薄いといっても、八掛と同じような感じなんだけども
  今まで 未経験 の仕事の為、未だバッチリ上がったのか???。
  仕立てに廻って “ヒエ~~~” とならない事を祈るのみ・・・
  永い事 放って置いた宿題がひとつ片付き、次なる宿題へ。
     染師 麗  INDEX へ  


2012年05月18日 Posted by 染師 麗 at 21:32仕業中

羽裏 染 4

  初体験の “羽裏” の染ではありましたが、始めてしまえば
  仕事はガシガシと進む。  シミも付けず仕事は無事終わり
  後処理を残すのみ。     (蝋取り・蒸し・ドライ・他)
  ← いつもは新聞紙での蝋取りですが、生地白部分を汚さぬ様
  今回は ワラ半紙 を使って 蝋取り。  その後 蒸し。
  現在 ドライ待ち。      未だ シミ無し。
     染師 麗  INDEX へ  


2012年05月17日 Posted by 染師 麗 at 08:09仕業中

羽裏 染 3

  色の淡い方から順繰りに 彩色して、蝋で伏せ を繰り返す
  “染の基本中の基本” といった仕事で 最後まで来た。
  今回の仕事 友禅 のみでやってしまっても良かったんだろうけど
  生地が薄いので 蝋で堰き出して、他の事を(泣き出し、ムラつき等)
  気にせずに仕事をして良かったと想う。 その分 手間は掛かったが
  心配していたより 無難 に上がった。      未だ シミ無し。
     染師 麗  INDEX へ  


2012年05月15日 Posted by 染師 麗 at 22:11仕業中

羽裏 染 2

  前回 糸目を引いて、堰出しをした後 “地入れ” をしたのですが、
  かなり “ふのり” 多めの 地入れをしたので、羽裏の薄い生地でも
  仕事がやり易く、彩色しても ほとんど “泣き出し” が無い。
  色の淡い部分から 彩色、蝋ふせ を繰り返しての仕事。
  仕事を始めてしまえば思いの外早い。  未だ シミ無し。

     染師 麗  INDEX へ  


2012年05月14日 Posted by 染師 麗 at 20:55仕業中

羽裏 染 1

  羽裏の染に入る。 と、いっても柄を付けるだけ。
  ← 広幅用の 張り手 に張って 仕事に掛かるが、仕事をする
  部分は 写真で仕事をしてる部分のみ。
  羽織の背中裏地の部分、脱がないと見えない場所の “お洒落”。
  地色は染めずに 生地の白い色がそのままなので、シミを付けたり
  汚さないように 仕事をしなければならないので 超ビビる・・・
  ← 生地が薄いので、“地入れ” をしないと彩色しづらいのですが
  全体的に 地入れ をするのも非効率的なので 糸目 を引いて
  堰出し をしてから、必要な部分のみに 地入れ をする。
  彩色準備 終了。  シミを付けない様に注意深く お・仕・事!

      染師 麗  INDEX へ  


2012年05月13日 Posted by 染師 麗 at 21:17仕業中

未経験 羽裏

  当面の急ぎ仕事 “八掛染め” も無事に終わり 仕立てに廻す。
  仕事が一段楽したので、2年?3年?越しの “宿題” に掛かる。
  男物の羽織 の裏地に “染” を頼まれていたんだけど、今まで
  やった事の無い仕事の為 柄を付ける位置から調べての 初挑戦!
  ← 柄はそれ程大きくないんだけど、生地幅は広いし 生地は薄いで
  仕事がやりづらそう・・・      “初体験” にビビりまくり・・・
     染師 麗  INDEX へ  


2012年05月11日 Posted by 染師 麗 at 21:57仕業中