修羅 2

オレの工房を訪ねてくれる方々のお相手をしながら 仕事もボチボチと進めてるわけで・・・

今回は全部 工程 4 : 最初の地色創り&垂らし込み の巻であります。        工程表

修羅 2  今回 “炎” のオレンジっぽい部分も創りたいので
  ← 渋木を 染 と一緒に “垂らし込み” します。
  後から全体をアルミで媒染するので、渋木の染液だけで
  良かったんだけど、たまたま 一液媒染剤 と混ぜた
  濃いめの渋木があったので それを使用。

修羅 2  ← この地色 (蘇芳) で既に3回染めてあります。  (未媒染)
     (煎じてから少々時間が経っていて淡くなってるので)

  乾いてる状態の生地にいきなり 泣き止め を混ぜた
  渋木 (渋木に一液アルミが混ざってる) で 殴り描き???

修羅 2
  その後 大体の調子を取ったら 全体的に 蘇芳 を引き染。

  今回 裏も蝋の2度置きをしてるので生地裏もガシガシ染める。
  この段階では 細かい事を気にしないで ガシガシ行く。

修羅 2  ← その後 今度は “垂らし込み”

   (垂らし込みといってもイロイロな技法があるようですが
   この場合は染料が落ち着いてきて まだ濡れてるうちに
   他の染料を乗せてボ~ッとした滲みを作る事だと思って下さい)

修羅 2  ← それが乾いて。

  阿修羅の周りが 朱色になってるのは 垂らし込んだ
  渋木に 一液アルミ が混ざっていたので (前述)
  そのアルミに地色の蘇芳が反応した為。

修羅 2  ← 上の状態の後に アルミで媒染をして乾いた図。

  丁度 見学?勉強?しに来る “お客さん” があったので
  “媒染するとこんな感じで色が発色するんだよ” っていうのを
  見せて上げたかったので、来客に合わせて・・・


第2ラウンド・・・

修羅 2  ← 更に “色の重なり” を創りたいので 前述の 渋木 に加え
  蘇芳に やはり一液のアルミを混ぜた染料に “ハッタリ” をつける為
  化学染料の赤を混ぜた染料で 更に “垂らし込み”
  (共に“泣き止め”を混ぜてある)


修羅 2  ← 前述の工程と同じ様に 2色を回りの様子を見ながら
  ガシガシと描き殴って?行きます・・・




修羅 2  その後に 前述の工程と同じく 蘇芳 を引き染して
  2色を 垂らし込んで行きます。

  こんな感じで 何回もこの作業を繰り返せば それだけでも
  ケッコー面白くなりますが、今回は “蝋ケツ仕事” なので。

修羅 2  ← 2回の 垂らし込みを 終えて 現在こんな感じ。

  これから次の段階 “白蝋起こし” に入って行きます。

  でも、その前に少々軽い問題が・・・    チャンチャン!


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2010年08月30日 Posted by染師 麗 at 22:22 │修羅 タペストリー


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