剣先

オレが お願いしてる仕立ての方は仕事が速いので、本日持って行った仮絵羽が直ぐに上がって来た。

剣先  ← この部分は 着物の左胸にあたる部分で
  写真ほぼ中央の部分の三枚の生地が重なってる
  場所を “剣先” と言うんだけど、この部分に
  柄が入る場合は 柄付けが少々厄介で この様に
  一度 仮絵羽 (仮縫い) をしてからでないと
  巧く柄を合わせられないんだ。
  (剣の先の様に尖ってるからこの名前のようです)

ちなみに写真左側が “襟”(本襟&掛け襟) 、 写真中央下側の三角に尖ってる部分が “オクミ” (剣先) 、 
写真中央で すでに下絵写ししてある部分が “身頃 (胸部分)” 、写真右側が “袖” であります。

剣先  最初に描いてあった図案を基にして 下絵を
  ← この様に写して、柄を足していきます。
   (袖部分の下絵写しはこれから)

  仮縫いをしてるとはいえ “誂え” ではないので
  着る方の体型によって幾分ずれてくるので
  なるべく入り組んでない柄を持ってくようにします。


下絵写しを終え、仮縫いを解いて、いよいよ仕事に・・・    新しい仕事を始める時はいつも “ワクワク” する。



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2010年01月28日 Posted by染師 麗 at 10:55 │訪問着 “李朝の松”


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