ゴム糸目

ゴム糸目  仮絵羽で “剣先” などの厄介な部分の下絵をつけて
  ← 再度 元の生地に戻すと こんな感じのパーツから成ってます。

  左側の生地幅の半分の部分が、オクミ(上前・下前)、襟(本・掛け)
  全幅生地手前が 身頃(上前・下前)、奥が 袖(左右)


さて今回は これらを縫って 元の生地の状態にする(染める状態)前に、糸目を引いてしまう事に。

ゴム糸目  ← 今回は “色ゴムのり” を使って 糸目に色を付ける。

  オレが師匠の下に入った頃は 染料屋さんに売ってたんだけど
  現在では売ってないので、染料を濃い目に溶いて 白ゴムのりと
  混ぜて創ってるんだ。 (今回はこの茶色のゴムのりを使用)

ゴム糸目  ← セロハンでコーンを作って、その中にゴムのりを入れて
  下に見える金属性の “先金” を付けて 準備OK!

  他所の工房では、この先金をつけないで セロハンのみで
  仕事をやるところもあるようです。  (イロイロです)

ゴム糸目  上で準備をした筒を使って、下絵をつけた生地に
  “糸目” を引いてくんだ。

  糸目を引いて “彩色” すると言う事は、そうです!
  “友禅” を先ずはやっつけるんですね。


糸目を引き終えるまで 少々時間が掛かりそうだ。     泣き事言ってないで がんばろっと!



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2010年01月29日 Posted by染師 麗 at 01:29 │訪問着 “李朝の松”


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ゴム糸目