手直し

さて、“上がり” がピンと来ないは、時間がないはで、凹んでおったのですが、そんな時は ドタマ(頭)が
かなりの 高速回転?をしているようで、 “ ! ” と 染の神様のお告げ が聞こえて来ました???

とりあえずは ドライ をして 生地の蝋分を洗ってやらなければ、次の仕事に掛かれないので
昨日 “手洗い” にて ドライ をやっつけて、乾燥後 一度 水元 をしておいた。 ・・・ので、朝から再出発。
 

手直し  ← 先ずは 淡いピンク (化学染料) にて “めひき”

  (“めひき” というのは 柄などを蝋・糊等で伏せずに
   全体的に 染料を引いて染める事を言います)

  その御蔭で、それまで気になっていた 朱の部分が
  だいぶ気にならなくなってきた。

ここのところ 天気が良い日が続き、引き染めをしても 生地が乾くのが早くて助かる。
御蔭で 本日一気呵成に 再出発 第2工程まで進む。

手直し  ← 桜 の部分を “白蝋” にて 堰出し して
  (普通はパラフィンとかワックスを使用しますが)
  その後 堰出した部分を ドライヤーで あぶって蝋を溶かして
  堰出しの 際が カクン・カクン とならないように ソフトに
  地色と馴染むようにしてから 最終地色を染めます。


手直し → 手直し
 ↑ 蝋を置いて                       ↑ ドライヤーで溶かして

その後に 最終的な “地色” を 引き染め
今回の地色の染料は ここまで来る間に “鉄” で一度媒染してるので、その影響が出るはずだから
いつもより化学染料を多くして (今回はグリーン) それに 矢車&渋木 を混ぜて 色創り。

引き染め後 “地色と蝋の際の部分” を丁寧に面倒を見てやる。   (染料を摺り込んでやるような感じ)

これで 再出発の工程は 無事終了!    天気が良かったので 一日で上がってしまった。

後は 蝋取り・蒸し をして巧く行けば良いのだが・・・


      染師 麗  INDEX へ


同じカテゴリー(訪問着 “咲乱”)の記事画像
終了・・・
想定外・・・
無線刺し
ドライヤーあぶり&染 2
ドライヤーあぶり&染 1
白蝋置き 3
同じカテゴリー(訪問着 “咲乱”)の記事
 終了・・・ (2011-02-24 22:21)
 想定外・・・ (2011-02-21 21:21)
 無線刺し (2011-02-20 22:20)
 ドライヤーあぶり&染 2 (2011-02-19 22:44)
 ドライヤーあぶり&染 1 (2011-02-18 23:18)
 白蝋置き 3 (2011-02-17 22:17)

2011年02月23日 Posted by染師 麗 at 23:02 │訪問着 “咲乱”


削除
手直し