堰出し

堰出し  地色も上がり いよいよ最終工程に入る。
  今までであれば、生地表から鉛筆で アタリを残して置いたのだが
  今回は新技?を導入して、地入れを全部済ませてから 糸目にて
  生地裏に アタリ を残した。     前記事参照
  ← 生地表からは まるで分からない。

堰出し  ← 生地を裏返すと この通りハッキリとアタリが残る。
  さて、言い訳・・・   生地の表裏で色の差が随分とありますが
  これは全体に散らした 星 を白く残したかったので “裏刷毛” を
  しなかった為で、更には 生地厚 もある 紬生地なので このように
  事は予測していたのですが、裏生地が付くので今回は決行しました。

堰出し  ← 生地裏から 直接 パラフィンにて “堰出し”
  蝋の場合は 生地の裏まで抜けるので、生地裏側から仕事をしても
  特に問題は無いと思います。   (小針がやや邪魔ですが)
  毎回 “濃い地” の場合 鉛筆での アタリ がハッキリせずに、
  アタリを 起こし直し して居たのですが、仕事によっては この方法
  かなり 効果 を発揮します。   一度お試し下さい!
堰出し  生地裏まで 蝋は抜けるとは言うものの “蝋の継ぎ目” の部分は
  どうしても 少し “ボコッ” といった感じになります。    ・・・ので、
  “シビアな直線” とかいった仕事が必要な場合は 生地裏から
  光 を当ててやると アタリの糸目が 表からでも良く見えます。
  (今回の仕事の場合 はボコボコ した方が木の “質感” が出ると
   考えたので そのまま 生地裏 から仕事をしました)

さて、長かった仕事も “細工” の部分は、これにて御仕舞。  後は 後処理 を残すのみ・・・

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2012年02月15日 Posted by染師 麗 at 21:55 │訪問着 “祈り・天”


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