雲龍図 曽我蕭白

雲龍図 曽我蕭白  春先から ずっと気になっていた 東京国立博物館 で開催されてる
  ボストン美術館 日本美術の至宝 特別展
  2012 3・20 ~ 6・10 (日)       9:30 ~ 17:00
  に遅ればせながら昨日行って参りました。  平日というのに 物凄い
  人出で、最近人ごみの中に出てない仙人様 ヘロヘロであります。


さて、この展示のメインとなっている “曽我蕭白” の “雲龍図” ですが、オレが師匠の下に弟子入りして
間もない頃、師匠に “マーちゃん こんなのもあるぞ” (師匠にはマーちゃんと呼ばれてた) と教えてもらって
“げっ! ファンキーじゃん!”  と シビレてから 30年近いお付き合い???です。


下写真の “現物” が会場を廻って 一番最後に 鎮座? しております。
今まで 美術書などの写真でしか観た事が無く、現物はボストン美術館にあるので 生涯 “生の姿?” を
拝む事は無いだろうと思っていたので、この “龍雲図” を観る為だけに 上野に出掛けて行きました。
(こんな時だけは首都東京に住んでる幸運を感じます)
他の作品には申し訳ないのですが、興味があるのは “雲龍図” のみなので、他の作品は 流し見程度。

雲龍図 曽我蕭白
 ( ↑ 会場お土産店で手に入れた A4サイズ×4 のリーフレット ¥1200なり)

“蕭白” にシビレてから その流れで、長澤蘆雪・歌川国芳・河鍋暁斎・橋本雅邦・絵金・・・ と 
オレの修行時代は そういった 一風変わった アクの強い 絵師 からの影響を モロ受けでした。
現在のオレの底辺に 確実に根付いていると想っております。   その突端が この 蕭白の雲龍図 なので
感慨もヒトシオかと思いきや、“永年逢えなかった恋人” のように いったい何から話せばイイんだって感じで、
一日経った今でも 未だ消化不良 といった感じであります・・・  (正味1時間半はタップリ観ていたのに)

“俵屋宗達の龍” のような “品の良さ” からは 程遠いところに居る といった感じですが、一見したよりも
細部は丁寧な仕事をしていて、墨描きの線のタッチは力強かったです。
やはり 現物 には写真からでは伝わり切らない “息遣い” のようなものが感じられます。
龍雲図の現物を観たという事が きっとそのうちオレの中に “何か” を芽生えさせてくれる事でしょう。


雲龍図 曽我蕭白  余談になりますが、オレが美術館へ到着した12:00頃には 展示会場に
  “40分待ち” でしたが、3:00を過ぎた頃には 待たずに入れました。
  オレはどうも並ぶのが嫌いで、本館等を見学しながら時間を潰してたのが
  功を奏したようです。    (ボストン美術館展会場は平成館です)
  ・・・で、閉館 最後の最後まで粘っていると 人の頭に邪魔される事無く
  龍雲図の全体を観る事ができます。  閉館近くのほうが良さそうです。

  ← 更に余談 平成館前から 本館後を通して スカイツリーが観られます。 


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2012年05月25日 Posted by染師 麗 at 22:02 │日々平安


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雲龍図 曽我蕭白