地染 染料&媒染
準備も整い いよいよ最後の段階
“地染” に掛かる。
今回の地色予定は “紺地”
“ヘマチン” (元は黒を染める染料) を使って
“鉄” か “クロム” で媒染する考え。
← 先ずは ヘマチン を 引き染め。
← 染料を引いたばかりの時
まだ、白蝋が 染料をはじいて
蝋の上は 染料の粒粒になってる。
染料が落ち着くまで 時々染料を浸けてない刷毛で
“返し刷毛” をしながら 面倒を見てやる。
← 染料が大分馴染んで来た。
返し刷毛 の際は 円を描くような感じで
蝋の上の染料を “摺りこんでやる” といった様に
あまり力を入れずに ゆっくりと。
(蝋の上の染料が 粒粒にならなくなるまで)
← まだ完全に乾いてませんが 光の照りで
蝋の濃淡 や 染料の馴染み具合が分かるでしょ。
引きっぱなしで 蝋の上の染料の面倒を見てやら無いと
染料の粒粒の跡が 後からハッキリ分かってしまいます。
(落ち着くまで2~30分の事なので頑張りましょう)
さて、先に引いた染料が乾き 次に 何で
媒染 してやるかを考えるのですが・・・ (マァ、鉄かクロムですが)
← ヘマチンを 鉄(左) ・ クロム(右) で
媒染 して 試し蒸し(中央部分)をした 試し裂
↑ クロムの場合 “蒸し” をしてやらないと発色しないので、中央から右側(クロム側)では
蒸しをしてない ヘマチン×クロム の部分(最右端)は 未だ ヘマチンの色をしてますね。
それに対して 鉄は媒染後 直ぐに発色して 蒸しをした後とそれほど変わりません。
色味ですが、ヘマチン×クロムは “藍染” の様な チョットくすんだブルーです。
ヘマチン×鉄は ヘマチン×クロムに紫を混ぜたような もう少し “紫味を持った藍色” といった感じです。
この後に 重クロム酸カリ で媒染すると “三度黒” と言う 黒になります。
鉄・クロム のどちらで媒染するかを考えてたのですが
← 写真のような感じで “かなり蝋が痛んでいる” ので
鉄で媒染すると 蝋の濃淡部分で かなりガツンと
差がついてしまうのではないかと考えられ クロムに決定。
(下の葉の部分の媒染もクロムなので染料分の差で済む?)
← クロム媒染 に決定して 媒染中。
クロムの場合は 他の染料と違って 直ぐに発色してこないので
気分的にユックリできます。 平らに均すように染めて下さい。
もう少し・・・ 空咳の続くヘロヘロジジィでした・・・ チャンチャン!
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