地色創り
ここまで快調に飛ばしてきた制作だったんだけど、ここでチョット スローダウン。
まぁ、大部分を占める “地色” の事なので 焦らず時間を掛けて・・・
今回の 着物 の地色に考えてる
“青磁” なんだけど、これは勿論 陶磁器の 青磁 から来てるんだけど
オレが師匠の元にお世話になり始めた頃 師匠から聞いた話で、この 青磁 という色は
皇帝が陶工に (詳しくはうろ覚えなんだけど) “この曇った空の色を写せ” と命令して
“創らせた色” だったって言う話を聞いた事があるんだ。 なんか 雄大 で ロマン がある話だよネェ。
制作する前 いまいち ピン と来ないで しばし放ってあった図案だったんだけど、美術館めぐりをしてる
移動の途中で ふと空を見て、この事を思い出して、地色を変えるだけで GO! になったんだ。
← さて、ベースとなる 銀鼠 は出来ているので
青磁 になるように 掛色 を創る。
天然染料では青系の色が窮めて少ない上に
今回は 鉄媒染をしてるので、化学染料のお世話になる。
矢車 に 化学染料 を少しづつ混ぜながらの 掛色創り。
たまに 気になった色 をカットして試し蒸し。
← “掛色” も出来て、染に入る前に
もう一度 ドライヤーあぶり をする。
最初に染めた 銀鼠 と今回 上から染める
ミントグリーン の色のピークを 蝋を溶かす事で
微妙にずらして 深み を持たせてやろうと考えてるんだ。
(果たして“上手く行く”かは別として・・・)
← とりあえず 染め終えて。
まだ、乾いてないんだけど 今のところ
なんか
いい感じ! っぽい。
この “ワクワク感” を味わいたいが為に
“モノ創り” を続けているのかもしんない。
・・・さて、乾いた生地は カッチョイイ色 に成ってますでしょうか? 心配だけど楽しみ!
もう、眼はガチガチ・身体ゴキゴキ・・・ 本日も昼出勤になってしまった・・・ いってきま~す!
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