ドライヤーあぶり 下染め
前日 思わずも一日で終った “蝋置き(
白蝋起こし)” だったんだけど、
眼・腰に “ジジィ性ダメージ” が残り ユル~ク お昼頃から ボチボチと仕事に掛かる・・・
本日、最初の仕事。
必殺技! ドライヤーあぶり!
← ドライヤーの 熱風 で蝋を溶かし
蝋のエッジを柔らかくしてやるんだ。
前回、着物を染める前の
試しに染めた帯 が
なかなか良い感じに染まったので
もう少し工夫しながらドライヤーで蝋を溶かしてやる。
→
↑ “白蝋起こし” をした状態 ↑ ドライヤーであぶってやった後
蝋の 厚い部分 の “エッジ” がドライヤーの熱で溶けて “カチッ” とした感じではなく
“ボヤ~ッ” とした感じになる。 (だいぶペタ~っとした感じ)
今回の着物は “狼煙(のろし)” のような煙のイメージなので、こんな感じが良さそう。
唯、全体的に 同じように 蝋を溶かしたのでは面白くないので
かなり溶かして ペタ~ッ とした部分と、幾分 エッジ の残ってる部分を 適度に混ぜながら仕事を進める。
この必殺技、一見簡単そうなんだけど
“蝋の溶け始め” の見極めに少々コツ?がいるんだ。
ベタ~ッ とさせてしまうのなら 特に気を使う必要は無いんだけど、
やや エッジ を残しながら 溶かすような場合、溶け始めの 少し前にドライヤーを外さないと
思ってる以上に 蝋が溶けていってしまうので 注意が必要なんだ。
(自分で染をやってる人 が居たら面白いと思うのでやってみてネ!)
さて、当初の計画では 地色は “少々青味の銀鼠” と思ってたんだけど いまいちピンと来ずに放って置いた。
・・・で、美術館めぐりをしてる間に ハタと思いついた
“青磁” に決定!
(今回は少々 化学染料の御世話になりそうだ・・・)
← 先ずは、ベースとなる下地を染める。
薄めの 矢車 に、青味が出るように
ヘマチン をほんの少々混ぜて 引き染。
(下地の段階では、まだ天然染料オンリー)
・・・そして・・・
← 染料が乾いたら 次は
鉄媒染
鉄で 媒染 してやると どの染料も
色が 暗い方向に 落ちていくんだ。
だから 中色より薄めの地色の場合は
染料 も 媒染剤 も幾分 薄めでの使用。
引き染が終ってからも “半乾き” になる位まで
蝋の上の染料を 摺り込んでやる ように
しばらく面倒を見てやるんだ。
2~30分も経てば染料も落ち着くので
その間 面倒を見てやると 上がりも違ってくるよ。
とりあえず、ベースになるところまでは辿り着いた。 これからが正念場。 じゃ!
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