暖簾 上がり

暖簾の蝋糸目から “泣き出した” 染料ですが・・・   (前回へ

暖簾 上がり → 暖簾 上がり
染重ねていくうちに 泣き出してた染料が散り、さらに そこの部分の色も濃くなったので
ほとんど分からない状態になった。     めでたし・めでたし。

これはですね、ここの彩色した部分(泣き出した赤の染料)に、化学染料を使用していまして
この化学染料の場合 “蒸し” をしないと、生地に定着しないので 染料が動いたわけです。
つまり 染料が生地に定着して無いので、染めて水分のある時に その染料が再度水に溶けて
ほんの少しづつ 周りの部分に散っていってしまったというわけです。
 (前回の写真から順に見ていってもらうと染料が徐々にボケていくのが分かると思います)


暖簾 上がり  蒸し をして、黒い部分(チャコール)が さらに濃くなって
  まるで分からなくなった。 (黒部分は天然染料 矢車・渋木×鉄)

  一緒に 自分使いに染めた暖簾 と同じ柄のも染上がる。
  ドライの準備をして 今回分は終了。


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2009年09月19日 Posted by染師 麗 at 22:44 │仕業中


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